腰痛
腰痛は、男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に訴えの多い症状で、その数は増加傾向にあります。
直立二足歩行で歩く人体の構造上、腰痛は人類の宿命とも言われており、大変負担が掛かりやすい部位でもあります。
また、機能的・解剖学的にも他の部位との関連性が強く、さまざまな原因が考えられています。
また、機能的・解剖学的にも他の部位との関連性が強く、さまざまな原因が考えられています。
目次
・腰部の解剖学・なぜ腰痛になるのか?
・日常生活での予防
・まとめ
腰部の機能解剖学
腰痛の原因の前に簡単な機能解剖学から書いていきますね。
腰部でまず構造的に重要なのが脊柱です。
脊柱には上半身を支えるための支持性と体幹の自由度を保証する可動性が求めらえます。
このバランスが崩れると腰痛になります。
このバランスが崩れると腰痛になります。
また、脊柱には脊髄や神経根も存在するため、それらを保護する役割があります。
成人の脊柱はS字状に弯曲しています。
頸椎に前彎(前に出っ張る)、胸椎に後彎(後ろに出っ張る)、腰椎に前彎があるのが正常です。
脊椎がS字にカーブしていることで、姿勢のバランスを保ったり、体を動かしたり、運動による衝撃や筋肉の負荷を緩和したりすることができるのです。
また脊柱のしなやかなS字のカーブや直立姿勢は、腹筋や背筋などの多くの筋肉や靭帯によって支えられていて、脊柱や骨盤の動きに伴い増減し、バランスを保っています。
よって、脊柱の生理的弯曲の異常を観察することは非常に大切です。
その脊柱は、椎骨という26個の骨が連結したもので、上から頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨、尾骨に分かれていて、骨盤に連結しています。
頸椎の上には頭蓋骨があり、胸椎には肋骨がついています。
椎骨と椎骨との間には、柔らかいクッションのような
「椎間板(ついかんばん)」がはさまっています。
この椎間板が薄くなってしまうことも腰痛を引き起こします。
脊柱の自然なS字カーブ(=生理的彎曲)を常に保つことが腰痛の
根本的治療法であり、また予防法でもあります。
なぜ腰痛になるのか?
正常な脊柱はS字にカープしており、それによって運動機能や体を支えています。
・反り腰 (でっ尻など、腰の前湾カーブが反りすぎ)
・まっすぐ腰(平背など、腰の前湾カーブが平らすぎ)
などのように、本来あるべき自然なS字カーブが歪んでしまうと、姿勢を保ったり体を動かすことに無理が生じてくるため、様々な部位に余分な負荷がかかり、腰痛を引き起こしてしまいます。
原因としては姿勢の悪さや不適切な日常の生活動作習慣などがあります。
日常生活の姿勢や動作は、筋肉への負担を大きくし、筋肉疲労などがでてきます。
そのことで、腰周りの血行循環が悪くなり、腰痛を悪化させます。
きつい下着や肥満による血管の圧迫もよくありません。
そのことで、腰周りの血行循環が悪くなり、腰痛を悪化させます。
きつい下着や肥満による血管の圧迫もよくありません。
他にも、歩くのが少なくなった・座る事が多くなったことによる影響です。
私達が日常よく行う座ったり、中腰になったり、自動車を運転したりする姿勢は、腰椎の構造的にあまり向いていないのです。
しかし、現代の生活といえば、PCの普及に伴いデスクワーク人口の増加や車社会、建物にはエレベーターやエスカレーター、子供達は外で遊ぶ事が減り学校や塾通いで座りっぱなし。
長時間イスに座ったり自動車を運転する時間が増えることで腰への負担は増え、またS字カープなどの直立時の姿勢へも悪影響を及ぼします。
そして殆んど歩くことのない生活では、姿勢を支えるべき筋力が衰え、正しい姿勢は保てなくなり椎間板や靭帯などへも負荷が加わり続ける・・・
という悪循環に陥っています。
という悪循環に陥っています。
このようにして、腰痛ができあがってしまうんです!