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大事な筋肉!

今回は、カラダの中でも特に大事な筋肉についてです。
 
その名も「大腰筋」。
みなさんも聞いたことはあると思います。
大腰筋は、ちょうど横隔膜の下から始まる筋肉で、
骨盤を越えて大腿骨に付着しています。
脊柱と脚の骨を直接結んでいる筋肉は、この大腰筋だけで、
カラダの中心に位置しています。
 
 
お肉でいえば「ヒレ肉」の部位で、4本足の動物でも、
体の中心に位置する、とても大事な筋肉です。
 
100m走のトップ・アスリートなどは、
大腰筋が驚くほど発達しているので、速く走ったり、
大きな力を出すのには必要な筋肉です。
 
姿勢の維持に大切なインナーマッスルとしても注目されています。
 
 
 
大腰筋は…、
1)腹部の脊柱前面(第12胸椎~第5腰椎)から起っています。
 
2)腸骨筋とともに大腿骨に付着します。
 
 
作用としては、股関節の屈曲(足を上げる)。主要姿勢保持筋です。
 
 
 
歩く時の体の動きに大腰筋が必要なのですが、
多くの場合で大腰筋の機能が十分使われていないと感じます。
 
歩行で大事なのは、腹部から足が動くイメージです。
横隔膜の下から大腰筋がでているので、
そこから足の動きが始まります。
 
ちなみに、骨盤と腹部を動かさずに、
股関節から脚を動かして歩く場合には、
主に大腿直筋(大腿四頭筋)という筋肉で脚を振り出しています。
大腿直筋は、足が着地する際に膝を安定させる重要な筋肉ですが、
大腰筋の代わりに使ってしまうと、体の中心からの動きを止めてしまいます。
また骨盤の外側(両脇)に付着しているので、力が脊柱に効率よく伝わらずに、
外側に逃げてしまいます。
 
このような歩き方はとても多くの方に見受けられます。
ですから、大腰筋を目覚めさせる必要があると思います。
 
 
 
「大腰筋が働くためには、まず伸びなければならない」
とある人は言っていました。
ゴムひもを引っ張ってその反動で力を得るような感じです。
 
具体的には、腹部の深層(脊柱前面)が伸び、
さらに股関節~脚~足が体の後方に向って伸びなければなりませ
ん。つまり歩行時の後ろ足が大事です。
 
 
 
「大腰筋は伸びることによって力を発揮する」
これは重要なポイントです。
 
 
それに、脊柱の前面につく大腰筋が働けば、よりセンターに
近い位置で力のラインができるので、無駄な緊張が解けて、
「楽に」動いている感じがします。
 
 
急ごうとしてあせり、体幹を縮めて固め、シャカシャカと手足を
素早く動かすことは、アクセルとブレーキを同時に踏んだよう
な、効率の悪い動きにつながってしまいます。
 
カラダの力を抜き、効率的に動くには大腰筋はとても
大事な筋肉のひとつですというお話でした。
 

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