アロマのお話

精油の紹介☆柚子

日本の代表的な柑橘類である【柚子】。

良い香りがしますよね。

施術前の精油選びの時、【柚子】をおすすめすると、

お客様の表情がフワァーッと緩むことが多いです。

日本人の私達にとっては、とても身近な香りですよね。

お料理に柚子の皮を刻んで散らしたり、冬至にはお風呂に浮かべたり、

お鍋料理などによく使うポン酢にも入っていたりします。

柚子味噌も美味しいですし、お菓子にも使われますね。



そんな柑橘類日本代表的な【柚子】は、もともと中国の生まれです。

奈良時代には、日本でも栽培されていたとの記録があるそうですから、

日本人の食とも長いお付き合いになります。

柑橘類の中では最も寒さに強いと言われ、南は九州から北は東北南部までと

栽培される範囲が広いのも特徴です。

色々な野菜や果物が市場に並ぶ現代ですが、柚子のイメージはやっぱり冬!

売り場で見かけるようになると、冬が近づいてくる感じがします。

季節を感じられる食材が少なくなってくる中、嬉しい存在です。



「桃栗三年柿八年…」の続きがあるのをご存知ですか?

私が聞いたこのは柿八年の後に「…柚子の大バカ18年」のバージョンです。

家に柚子の木があったら、使いた時に使えていいなぁ、とぼんやり思っていたのですが、

実がなるまでには長い道のりと、18年は長い!と思っていたら、

いろんなパターンが他にもあるようで、

「桃栗三年柿八年 枇杷は早くて13年」

「桃栗三年柿八年 柚子は9年で成り下がり 梨のバカめは18年」

「桃栗三年柿八年 梅は酸いとて13年 柚子は9年で花盛り 枇杷は9年でなりかねる」


といろいろ見つかりました。

「桃栗三年柿八年」の後にくる数字は事実ではないようで、

果物ではないものが登場するパターンもあるそうです。

柚子のベランダ栽培も出来そうです。

家に柚子があったら、良い香りを楽しめて嬉しい。



その香りはどこから来るかと言いますと、

柚子に限らず、柑橘類の精油は“皮”から採ることが多いです(花や葉から採る精油もあります)。

“皮”の表面をジッと見てみてください。

ブツブツしていますよね。

あのブツブツの中に精油成分があります。

以前ご紹介した山椒と同じです。



柚子の果皮に含まれる精油成分が体を温めてくれるのを、

昔の人たちは知っていたのでしょうか。

柚子湯に入ると風邪をひかないと、昔から言われていますよね。

体を温める以外にも、鬱滞除去作用や、腎臓や肝臓への刺激や機能促進、

抗菌、抗ウイルス作用などもあると言われています。

それからリラックスの作用も。

あの香り、落ち着きますよね。

お部屋に置いておくだけでも、ふんわりいい気分を楽しめます。

食べてよし、見て楽しむもよし、香りも楽しめる柚子。

日本らしさを感じさせてくれる精油のひとつです。

 



柚子
科・属: ミカン科ミカン属  Citrus junos
学名: Citrus junos
抽出部位: 果皮
抽出方法: 減圧水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: フェランドレン、ミルセン、リナロール

 

この記事を書いた人


   ヨガも本格的に学び
体を知り尽くしたスペシャリスト
   生長 真起子
Makiko Ikunaga

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