アロマのお話
精油の紹介☆生姜
誰でも知っている【生姜】。
素麺の薬味に、生姜焼きに、寒い日は紅茶に入れてなどなど
生姜料理の専門店もあるくらい日常的に食卓へ登場する植物ですね。
私も大好きで、冷蔵庫に常備しておきたい食材のひとつです。
冷えたジンジャーエールや薬味として使う時のピリッと感も美味しいですが、
どちらかと言うと【生姜】のイメージは体を温めてくれる食材なように思います。
そんな【生姜】はどこで摂れる植物かと言いますと、
インドを始めとしたアジア一帯とアフリカの一部や中米など、
比較的気温が高く、湿度も高い地域になります。
日本では高知産が有名ですね。
上に写真は、以前バリ島の市場で撮ったものです。
唐辛子の奥に並んでいるのが生姜です。
こんなにいろいろな生姜の種類があるとは知りませんでした!
バリの人たちのお食事には、いろいろな生姜が登場するのでしょうね。
そう言えば、バリ島で飲んだジンジャーティーには、
薄切りと呼ぶには随分とゴツイ生姜がたっぷり入っていました。
数種類の生姜があるということは、お料理によって使い分けるのでしょうか。
味や香りも違うのだろうと思います。
精油も産地によって香りが違います。
東南アジアの国(タイなど)の生姜の精油と、
日本産の生姜の精油とではビックリするくらい香りが違っていて驚きました。
日本産の生姜の精油の香りは、すりおろし生姜、そのまんまのイメージです。
東南アジアの生姜の精油はもうちょっとキツイ香りで爽やかさ少な目な感じです。
香りは違っても、食べた時の効能はほとんど同じらしいです。
面白いですね。
精油になると、香りが違うということは、
含まれている成分の種類や割合が違うことになるので、
効能も少し変わってくるんだろうと思います。
食べて体を温めてくれる【生姜】から採れる精油にはどんな効能があるでしょうか?
“ジンギベレン”はその名からも、生姜の精油に含まれる成分の代表格とわかります。
【生姜】の学名は、Zingiber officinale。
Zingiber=ジンギベレン、そっくりですよね。
胃を健康にする作用や解毒作用、消臭作用、保温作用、消炎作用などがあり、
風邪の初期症状や冷え性の緩和、神経痛の改善、
コレステロールや血圧を低下させる働きなどがあると言われています。
β-セスキフェランドレンには鎮痛・鎮静作用などがあります。
香りに爽やかさを加えているのはゲラニアール。
高い殺菌力と鎮静作用などがあります。
お口から食べられる植物の精油は、たいてい胃腸に良い作用を持っていることが多いので、
胃腸のトラブルには実際に食べる(精油ではなくて生姜そのものの方を)のもいいですね。
柚子や橙、山椒や生姜などの精油を使うと、お部屋が美味しそうな香りで満ちます。(笑)
食欲が刺激されそうですよね。
実際、お客様と食べ物の話になることがよくあります。
やっぱり、食欲が刺激されていますね(笑)。
食べてよし、精油として使ってよしの生姜。
お花や森の香りだけでなく、こんな美味しい香りもあることを今回はお伝えしてみました。
是非、お試しあれ!
【生姜】
科・属: ショウガ科ショウガ属
学名: Zingiber officinale
抽出部位: 根茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: α-ジンギベレン、β-セスキフェランドレン、ゲラニアール
科・属: ショウガ科ショウガ属
学名: Zingiber officinale
抽出部位: 根茎
抽出方法: 水蒸気蒸留法
原産国: 日本
採集: 高知県
主な芳香成分: α-ジンギベレン、β-セスキフェランドレン、ゲラニアール