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整体のお話 体について: 2016年4月

筋膜へのアプローチがボディバランスを整える

先日、お店をお休みさせていただき、福岡に行ってきました。
「福岡に行った」と言っても旅行じゃありません!
 
【筋膜リリース】のセミナーに行ってきました。
 
 
筋膜とは、全身に連なる三次元に連続した結合組織。
格子状の膜で身体の全てを覆っていることから
『第2の骨格』とも言われています。
 
 
筋肉は損傷すると、ツタ状になった瘢痕組織
(皮膚や筋肉が治癒する過程でみられる固い組織)が
格子状の筋膜に入り込みます。
 
瘢痕組織は収縮も伸張もされないので、
筋膜の広い範囲に存在すると、
筋全体の弾力と可動性が悪くなります。

筋の収縮が不十分になったり、
関節の可動域を制限し
痛みなど様々な不調の原因となることや、
筋膜のどこかに癒着や萎縮が生じると
そこを中心にボディーバランスが崩れてしまうのです。
 

その為、
筋膜へのアプローチが筋肉の可動性を生み、
関節の可動域を大幅にUP。
美しい姿勢を保つためにも、
筋膜の状態を整えることは
必要不可欠なわけなのです!
 
 
今回のセミナーでは、
器具を使って筋膜リリースをするというセミナーでした。
 
アメリカから来た、Gary Lang氏は
USAオリンピック陸上チームアスレチックトレーナーの経験のある、
有名な方らしいのですが、
英語の話せない僕にとっては
通訳の方のほうがすごいと感じてしまいました・・・
 

器具を用いた筋膜リリースをする事により、
筋膜が元の機能を取り戻し、
体全体を自由に動かす事が可能になるそうです。
 
実際にセミナーで、
受講者同士で施術をし動いてみると、
体がスムーズに動く、動く、動くって感じで
とても面白い体験でした。
 
 
 
通常の筋膜リリース施術は、
施術者の手に負担がかかるだけではなく、
筋膜の瘢痕組織が施術後すぐに戻ってきてしまう事が、
アメリカでの研究により証明されているそうです。

器具を使うことにより、
施術者の手にかかる負担を軽減するだけでなく、
短時間で瘢痕組織を検出し、
筋膜の瘢痕組織が戻りにくくするのに、
効果的に治療する事が出来るとの事でした。
 
 現在、アメリカ西海岸で、多くの理学療法士、
また、サンフランシスコジャイアンツや
スタンフォード大学のアスレティックトレーナーに
愛用されているそうです。
 
器具はこんな感じ

DSC_0137.jpg
 
ナイフのようで、ちょっとひいてしまいそうですが、
ちゃんとした施術器具です。
飛行機に乗るときに、検査場を通るのが、
何故かドキドキしてしまいました(笑)
 
 
 
筋膜は骨、内臓器官、血管、神経など
身体のあらゆる構成要素を包み込み、
それぞれの場所に適正に位置するよう支えています。
 
つまり、筋膜へのアプローチが
私たちの身体のボディーバランスを整える
大きな要素だと思います。
 
 
 
というわけで、
筋膜に関する最新の理論と技術を学んできました。

整体のコースやボディリラクゼーションのコースでも
使っていきたいです。


この記事を書いた人



 沖縄生まれ沖縄育ち
カラダがつらい時に頼れる存在です。
 佐久眞 正己
Masami Sakuma

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